みゆき野フットボールクラブは、1992年に長野県の木島平村で活動を開始したサッカークラブです。幼児から中学生までを対象に、主にサッカーを通じて子どもたちが成長することを願い活動をしています。
対象地域は、木島平村から近隣の飯山市、野沢温泉村、栄村の長野県最北地域の1市3村で、この地域を合わせた愛称が「みゆき野」という呼ばれていることから、クラブの名称になっています。
はじまりは・・・
1992年に創設した当クラブのきっかけは、今ではみかけることが少なくなりましたが、放課後に小学校の校庭で暗くなるまで草サッカーで遊んでいた数人の子どもたちの「なんでサッカークラブがないの・・・」との一言からはじまりました。
当時は「サッカー不毛の地域」といっても過言ではなく、中学校にはもちろんのこと、小学校にも地域にもクラブが存在せず、とてもサッカーを楽しめるという環境ではありませんでした。
そこで手始めに有志が指導者となり、サッカー教室を開催したのが創設前々年の1990年(平成3年)のことでしたが、裏切られるかのように滑り出しは不調で、広いグラウンドに参加者が5人という散々たる状況で、しかも周囲からは「サッカーなんて何でやるの」という言葉も耳にしました。
しかし、サッカー教室も回を重ねるにつれ参加者も徐々に増え続け、2年続けた教室を終了するころには、クラブを立ち上げたいと思えるほどの手ごたえを感じる状況となり、子どもたちも思いを受けて1992年の4月に前身の「木島平ジュニアサッカークラブ」として活動を開始することができました。
そして、1955年に「みゆき野フットボールクラブ」に改称して、2006年からは、U-15を「レックス」、U-12を「ジンガ」という愛称でカテゴリー分けをし活動しています。
設立から24年が経過し、クラブを巣立ったOBやOGも全国高校選手権やインター杯、U-18プリンスリーグなどで活躍する姿を映像や新聞紙上でみることができるようになりました。また、途中休止していたU-15も活動を再開し北信2部リーグに所属しています。
さらに2014年からは、U-12のカテゴリーで新たな取り組みとして、戸狩FC、飯山FC、みゆき野FCジンガの3つのクラブから推薦された選手が集まりアカデミー活動を開始し、2015年から「みゆき野サッカースポーツ少年団」の活動としてJFA登録を行い、愛称「シャムロック」として活動を続けています。
このように、みゆき野地域でもわずかながら変化はありますが、サッカーを取り巻く環境については、世界有数の競技人口を誇るサッカーであっても、進まず戻らずの感があり、あまり望ましい状況ではありません。そこには地域性や日本有数の豪雪地帯であるハンディなど、様々な要因があげられますが、サッカーはそうしたものを吹き飛ばす大きな力を備えているスポーツだと信じています。
信じているからこそ、今まで子どもたちと共に続けられてきたのだと思います。
子どもたち、そして、既に巣立った子どもたちが、大人になり、この地域に帰って来た時に「コーチ、サッカーやっててよかったよ」と言ってくれることを信じてやみません。
これからも子どもたちのために、そして地域のためにフットボールファミリーの一員として活動を続けていきたいと考えております。
(2016年4月 GM記)